昔に比べて共働きが増えてきている現在。
しかし、専業主婦が多かった古きよき時代の名残はまだまだあるようです。
今回は、家事に関して世界と比べた日本について様々な調査結果をみていきたいと思います。
1.海外と比べた家事時間
2.男女の家事時間の割合
3.これからの日本
1.海外と比べた家事時間
ある調査では、
1日の家事時間は
日本は5〜7時間と圧倒的に長いという結果が出ています。
他国では、家事時間を減らすための工夫をしており、
例えばアメリカにおいて、
大型の食器洗浄機が殆どの家庭にあることや洗濯乾燥機を使って時間短縮する習慣があるようです。
また、共働きで忙しい場合は家事代行サービスを利用しています。
日本では、家事代行サービスを利用することへの抵抗があり一般的ではない現状があります。
2.男女の家事時間の割合
イクメンという言葉が何年か前からありますが、同じように働き、
家事育児をしている女性でイク○○のような特別な言葉は聞いたことがありません。
実際には、男は外で仕事をし、女は家庭を守るという古きよき時代の考え方は日本の昔からの考えではなく、
専業主婦が多かったのは高度成長期の一時代だけでそれ以前は家族で働き家族で家を守ることが当たり前の時代だったそうです。
専業主婦率がピークだった1970年代をすぎ、共働き家庭数は1990年代には専業主婦家庭数を逆転しています。
2019年、逆転して30年ほどたった今もその傾向は残っています。
共働きの夫婦において家事の時間の差に関した調査結果をみてみると、
日本は男性より10時間程女性が家事をする時間が長いとの結果でした。
それに比べて、台湾はその半分弱、北欧系は1/3〜1/5と少し女性の方が長いとの結果になっています。
他にも一週間のなかでの家事分担は、日本は女性:男性で5:1と女性は男性の5倍の家事を行なっているという結果が出ています。
海外と比べると、アメリカは1.7倍、イギリスは1.9倍、
同じアジアでも中国は2.8倍で女性が多いとの結果が出ており圧倒的に海外との差が出ています。
そのなかでも比率だけでなく、男性の家事時間は、経済大国のなかでも断トツで少ない結果になっています。
この結果は、
ただ男性の家事時間が少ないことが当たり前になり女性の負担が増えているだけでなく、
日本人の家事のやり方も関係していると言われています。
ヨーロッパと比べても、日本は洗濯の回数、食器を洗う回数、一回の食事で食器を使う個数も多いですが、
海外はプレートを使ったり、洗濯なども大型のものでまとめてやる傾向にあるようです。
また、出来合いのものを買って食べることを日本では手抜きやきちんとしていないという風にみられたり、
本人も罪悪感をもってしまうこともあるようですが、
海外ではその概念はなく、忙しいときは無理をせず、必要なときに利用する感覚のようです。
3.これからの日本
現状として、労働時間が男女で差があることも事実です。
女性は妊娠・出産や育児もありフルタイムで働く女性は1/4と少なく、男性の労働時間の方が多いという結果も出ています。
さらに、日本の男性が家事をする時間は10年間で6分しか増えていないという結果もあり、
時代の変化のなか男女の家事時間はほぼ変化していないようなものです。
これからは、
海外のように家電の利用や家事代行の利用で時間短縮を図るという方法もありますね。
また、時代の変化にともない家事は女性がするものという認識が変化し、
夫が家事を手伝うのではなく、家族で支えあうという認識になると家事負担も減るのではないかと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました✨
ウーマンズヘルスケア研究会
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