低体温

免疫力を上げ、病気を未然に防いで健やかに過ごすためには、「体温」はとても重要です。


健康な人の平熱は、36.5~37.1度と言われており、この状態では身体細胞の新陳代謝が活発で、

健康で活動的、免疫力も高く、ほとんど病気をしない状態を保つことが出来ます。

 

一般的には平熱が36.0度以下になると低体温といわれており、現代ではとても多くの方にみられるようになっています。

 

60年前の日本人の平熱は36.8度ありましたが、現在の平熱は36.2度前後といわれており、大幅に低下しています。

また、平熱が35度台という場合も増加しています。

 

体温が1度下がると、酵素の働きは約50%低下し、免疫力は37%低下、基礎代謝は12%低下します。


低体温による影響としては、
・体内酵素の活性化が低下するため、多量の酵素が必要となるが、

その酵素のうち、消化酵素に使われる率が高くなるので、代謝酵素が不足する。その結果、組織の再生能力が低下。
・汗腺機能が低下するので、体温調節機能が鈍くなり、ホメオスタシス機能が低下。
・低酸素状態に陥るため、細胞内のミトコンドリアに酸素が十分に供給されなくなり、エネルギーが産生できなくなる。
・腸の蠕動運動が弱くなり、腸内環境が悪化。
・免疫力、特にリンパ球の働きが悪くなり、食菌作用が低下することで、免疫力が低下。
・基礎代謝が低下
などが挙げられます。

 

これらのことから、体温の低下は、体にとって多大な影響を与えていることがわかります。


また、体温が1度上がると免疫力は5~6倍上がるとされています。

36.5度~37度:最も健康的で免疫力が高い
36度:熱を産生するために筋肉を動かそうとし、時々震えが出る
35.5度:日常的に続くと排泄機能の低下、自律神経失調症、アレルギー症状がでる
35度:がん細胞が最も繁殖しやすい

 

現代人の平熱が低下している原因の一つとして、運動量の低下が挙げられます。

車やエスカレーターなど便利なものの普及により運動量が低下し、それに伴い、筋肉量の減少が起こり、低体温をひきおこしています。

 

エネルギーを産生するミトコンドリアは全身の細胞にありますが、中でも筋肉、脳、肝臓に多く存在しています。

特に筋肉に多く、筋肉は体内最大の熱産生器官といわれているため、筋肉量は重要になります。


また、エアコンの使用などで、汗をかきにくい環境であることも挙げられます。

汗をかかず、体温調節機能が鈍くなることで、ホメオスタシス機能が低下し、代謝が悪くなるといえます。

 

他にも、食事のバランスや睡眠不足、ストレスなども影響しているとされています。

体温が低下する原因は様々ですが、生活習慣を見直し、低体温を予防、改善することが大切です。


まずは、自身の平熱を知り、現在の健康状態に目をむけることが重要です。
そして、基本的なことですが、バランスのとれた食事をとり、適度な運動をし、睡眠を十分にとること。
喫煙はせず、体を冷やさないようにすること。ストレスをため込まないこと。
簡単なようですが、このように可能な限り規則正しく生活をしていくことが、低体温の予防、改善につながるのではないでしょうか。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました

 

 

ウーマンズヘルスケア研究会

 

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