夏の冷え性

冷え性とは、
一般的に
『手先・足先などの四肢末梢や上腕・大腿部などが温まらず冷えているような感覚が常に自覚される状態』
といわれています。

 

冷え性は、調査により異なりますが現在では女性の7〜8割、男性の1〜4割が冷え性と感じているとのことです。

 

◼︎冷え性の原因としては
・血行不良
・食事
・ストレス
などがあげられます。

 

血行不良が主な原因と考えられており、現代社会の中でデスクワークや冷房の効いた環境、

運動不足など他の病気の原因にもなりうる大きなテーマとなっています。

 

食事に関しては、無理なダイエットや栄養バランスの乱れ、体温を保つのに欠かせないミネラルやビタミンの不足、

身体を冷やす食べ物の摂取などが原因としてあげられます。

特に夏場は冷たいものや身体を冷やす野菜等を欲するため注意です。

 

また、冷たい飲み物、食べ物で内臓が冷えてしまいお腹を下す人もいます。

 

さらにストレスも自律神経の乱れを引き起こし、冷えだけでなく精神的にもさまざまな症状を認めると言われています。

それらに加え女性は、
・ホルモンバランスの乱れ
・卵巣や子宮があること
・男性より筋肉量が少なく脂肪が多いこと
・服装
などから男性に比べて冷え性となりやすい要因をもっています。

 

 

・ホルモンバランスの乱れ
自律神経は女性ホルモンや体温を調節しています。同時に、女性ホルモンと体温は互いに影響し合っています。
女性ホルモンは月経、閉経、妊娠、出産の際にバランスを崩しやすいです。
そのタイミングで冷えも生じやすいとされ、自律神経の働きが乱れることで頭痛や腹痛等の不調を認めることもあります。

 

・卵巣や子宮があること
女性は卵巣や子宮が骨盤に集まっている分特に下半身の巡りが滞りやすいといわれています。
月経が起こることでも血液量が減り、結果エネルギー不足により熱をつくりにくい状態となります。

 

・筋肉量が少なく脂肪が多いこと
女性は、熱をつくる筋肉が少なく脂肪が多い状態となりやすいです。

脂肪は熱を通しにくく一旦冷えると温まりにくいなど男性と比べると基礎代謝が低下し、冷えやすい構造となっています。
さらに妊娠中は運動不足となり筋力低下を生じやすい状態となります。

 

・服装
つま先が動かしにくいハイヒールやウエストの締まったスカート、

首元や足首が出ている服など露出の多い服装や締めつけにより冷えを生じやすくなります。

 

◼︎冷えによる影響としては、
血行不良による諸症状に加え
・妊娠しにくい身体になる
・妊婦さんへの悪影響
があります。

 

不妊の方の大半は冷え性で悩んでいるといわれています。
血行が悪くなることで子宮への酸素や栄養が不足してしまいます。

 

また、血流により運ばれてくる脳からのホルモンも滞ってしまいます。
卵巣や子宮へのホルモンが滞ることで生理不順や子宮の機能にも影響を及ぼし不妊の原因となってしまいます。

 

さらに、卵巣や子宮がある下腹部は普段動かす機会が少なく冷えやすい箇所でもあります。

妊婦さんへの影響としては、足の浮腫、腰痛や便秘などがあります。

 

また筋肉がかたくなることで血行が悪くなり子宮の収縮がうまくできず陣痛も弱くなってしまいます。
陣痛が弱くなることで本来お産に伴い開くはずの子宮口が開きにくくなり難産になることもあるようです。

 

このように女性は男性と比べると冷え性になりやすい要因をもっていますが、原因や影響を知ることで予防や対策もできるかと思います。

環境、食生活においても自分に当てはまることはどのくらいありましたか?

夏の冷え性は予防できる要素も多いため、可能な範囲で生活の見直しをしてみてもいいのではないでしょうか。

 

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました

 

 

ウーマンズヘルスケア研究会

 

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