その症状は貧血のサイン?! 〜鉄欠乏性貧血編〜

日本人女性の10人に1人は貧血であるといわれています。

 

「貧血」と聞くとどのようなイメージがあるでしょうか。

 

立ちくらみやめまい、顔面蒼白など、様々な症状を連想されると思います。

 

そして「疲れやすい」や「頭痛」も症状の中のひとつです。

 

最近、何気なく感じている身体の不調は、もしかしたら貧血のサインかもしれません。

 

では、貧血とは一体なんなのでしょうか。

そしてどのような症状があるのでしょうか。

 

貧血とは血液中のヘモグロビンが下がる状態のことをいいます。

 

全身に酸素を運ぶ役割を果たすヘモグロビン。

このヘモグロビンが下がると酸素の供給が十分に行えなくなります。

 

その結果、めまいやふらつき、頭痛、疲労感などの症状が引き起こされます。

 

普段の生活で以下のような症状はありませんか?

 

・立ちくらみ

・疲れやすく、怠さがとれない

・頭痛

・顔面蒼白

・動悸や息切れ

・氷が食べたくなる

・爪が欠けやすい

 

この中で当てはまるものがあれば、貧血を疑ってもよいでしょう。

 

そして、「貧血」と一言にいっても、貧血には種類があります。

それは、以下のように分類されます。

 

●鉄欠乏性貧血

貧血の8割以上が、「鉄欠乏性貧血」にあたります。

 

名前の通り、鉄分が不足することによって起こります。

 

特に、女性は毎月やってくる月経や、ダイエットや妊娠など、様々な影響を受け、鉄不足になりやすくなります。

 

●悪性貧血

ビタミンB12や葉酸の不足で起こります。

この2つは骨髄で赤血球を作るのに必要な栄養素です。

 

しかし、胃の切除により胃酸の分泌が低下すると、これらの栄養素が吸収されずに発症します。

 

●溶血性貧血

赤血球の破壊によって起こります。

 

通常、赤血球は120日程度で破壊されますが、それより早く破壊が起こることが原因となります。

 

破壊が進む赤血球ですが、骨髄での産生が間に合えば問題はありません。

しかし、破壊に対して産生が追いつかない場合に溶血性貧血となります。

 

こちらの原因は様々ですが、ほとんどが自己免疫性溶血性貧血によるもので、

自分自身の抗体が赤血球を異物と認識して起こります。

 

このように、いくつか種類のある貧血ですが、今回は最も割合の多い鉄欠乏性貧血の対策についてご紹介します。

 

「鉄欠乏性貧血」ということは、鉄分不足を補えば、改善されるのでしょうか。

もちろん鉄分の補給は大切です。

しかし、それ以外にも予防策が挙げられます。

 

1つ目は、ストレスを溜めないことです。

貧血により、集中力が低下し、疲れやすさがみられているにもかかわらず、

やることが多すぎて手がつけられない。

 

そんな状態になっていませんか?

 

そのような状態が続くと、やるべきことは進まず、ストレスが溜まり、貧血の症状は悪化してしまいます。

やらなければいけないことを整理し、優先順位をつけてみましょう。

できることを片付けることで、ストレスも緩和されます。

 

自分なりのストレス発散方法を身につけることも対策に繋がります。

お気に入りの場所へ出掛ける、美味しいものを食べる、ショッピングへ行くなど。

できるだけストレスから解放されて過ごしましょう。

 

2つ目は、激しい運動の後には鉄分補給を。

 

ランニングなどの激しく汗をかく習慣がある方も多いかと思います。

運動で、汗を流すことは気持ちがよいですよね。

ところが、汗を流すことで鉄分は一気に体外へ排泄されます。

 

すると体内の鉄分は不足した状態になります。

そのため、激しい運動をした後や汗を流した後には鉄分の補給が必要です。

 

3つ目は鉄分と共にビタミンCを摂取することです。

鉄分は、肉や魚に含まれるヘム鉄と野菜類や海藻に含まれる非ヘム鉄にわけられます。

この2種類の鉄分、吸収率はヘム鉄が15〜20%、非ヘム鉄では2〜5%程度です。

 

体内に吸収しにくいことがわかります。

 

しかし、鉄分の吸収を助けてくれるのがビタミンC。

緑黄色野菜や果物に多く含まれ、吸収率の悪い鉄分をサポートしてくれます。

日頃の食事から工夫できるとよいですね。

 

女性に多い貧血ですが、改善策は様々です。

貧血を改善することで、今まで悩まされていた不調から解放されるかもしれません。

運動習慣や食生活、ストレスを溜めない生活を送り、身体に負担のない日々が送れるとよいですね。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました

 

 

 

ウーマンズヘルスケア研究会

 

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