若い女性に多い?!無月経とは

毎月28〜38日の周期で起こる月経。

 

プロゲステロンの分泌よって厚くなった子宮内膜が剥がれ落ち、出血が起こります。

 

そして、日本人女性の14歳までに9割以上の女性が

月経を経験すると言われています。

 

しかし、近年、若い女性に多いのが「無月経」です。

 

性腺刺激ホルモンや女性ホルモンが著減する無月経。

それが長期化することで、骨密度の低下や妊娠しにくい状態を招きます。

 

無月経は『原発性無月経』 と『続発性無月経』 の2種類に分類されます。

 

今回はこの2種類の無月経についてお話します。

 

■原発性無月経

18歳を迎えても月経がない状態を示します。

 

卵巣形成障害や染色体異常などにより発症します。

生殖器の異常など、先天性のものが影響しており、0.3〜0.4%程度の頻度で発症します。

 

その他にも中枢系や副腎、甲状腺による内分泌系の異常の場合もあります。

 

遺伝要素を含むことから、家族歴や外性器の診察により原因を調べます。

 

治療としては、原因によって変わります。

 

処女膜閉鎖や膣膜閉鎖のように、経血の排泄が阻害されている場合には、手術にて対応します。

 

ホルモンの異常による場合にはホルモン投与による治療を行います。

 

■続発性無月経

90日以上、周期的な月経がない状態のことをいいます。

 

無月経の方のほとんどが続発性無月経に当てはまると言われています。

 

こちらの場合は、ダイエットや拒食症によって5kg以上の体重減少が原因として挙げられます。

 

特に、体重制限のある女性アスリートに無月経が多くみられます。

 

これらは、体重の減少により、視床下部のホルモン分泌に支障を来し、ゴナドトロピンが分泌異常を起こします。

それにより、卵巣への刺激が低下し、卵胞の発育が不十分となります。

 

このような女性は無月経により骨量が減少するため、疲労骨折を起こすこともあります。

 

その他にも、ストレスが原因で無月経になる場合があります。

 

月経を誘発するのはエストロゲンとプロゲステロン。

このふたつの女性ホルモンはステロイドホルモンです。

 

そして、女性ホルモン以外にも、抗ストレスホルモンの成分でもあるステロイドホルモン。

 

ストレスを感じることによってステロイドホルモンは抗ストレスホルモンに働きます。

そのため、女性ホルモンの分泌は止まります。

その結果、無月経を引き起こすのです。

 

では、「無月経」はなぜ問題なのでしょうか。

 

実は、無月経であることを長期的に放置することで様々な問題を引き起こします。

 

無月経により、エストロゲンの分泌が低下します。

それにより、将来不妊や骨粗鬆症のリスクを高めます。

 

血中のエストロゲン濃度を保つことができなければ、自発的に骨密度を増やすことが難しくなります。

 

特に、12〜15歳の女性は骨密度が最も増加します。

月経周期が安定していないこの時期のダイエットには注意が必要ですね。

 

その他にも、エストロゲンの分泌が低下することで、「早期閉経」を引き起こす可能性もあります。

 

「早期閉経」は、40歳未満の女性が閉経する状態を示します。

こちらも上記に挙げられたように、骨粗鬆症や不妊になりやすくなります。

 

このような問題点から、無月経や月経周期が徐々に長くなっている方は、

早めの受診をおすすめします。

 

そして、無月経を引き起こさないために、無理なダイエットをせずに、

栄養バランスがとれた食事や適度な運動を行い、健康的な身体作りをしましょう。

 

その他にも、ストレスが無月経に繋がりますので、できるだけストレスフリーな生活を送りましょう。

また、ご自身に合ったストレス発散方法を見つけれると良いですね。

 

数十年後も快適に過ごせるよう、

今できることをしてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました

 

 

 

  

ウーマンズヘルスケア研究会

 

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