女性の身体に大きな影響を与える女性ホルモンには、
エストロゲンとプロゲステロンがあります。
まずは“美人ホルモン”とも呼ばれる「エストロゲン」
・子宮内膜を厚くして整える
・自律神経を整える
・乳腺を発育させる
・髪や肌にハリを与える
・骨密度の維持
・Naや水分の再吸収促進
・透明なおりものを分泌させる
・膣粘膜や皮膚に潤いを与える など
卵胞期にピークを迎え、月経後には心も身体も穏やかな状態になり、
交感神経と副交感神経のバランスも良くなります。
この時期は、気持ちが落ち着いているため、新しいことやダイエットを始めるのにぴったりの時期です。
次に妊娠に作用する「プロゲステロン」
・基礎体温を上げる
・体内に水分を貯留する
・眠気を引き起こす
・インスリンの働き抑制
・雑菌が入りにくい粘性のあるおりものを分泌
・食欲を亢進させる など
こちらは排卵期にピークに達して、エストロゲンとは反対に作用します。
この時期は気持ちも不安定になりやすく、月経前症候群の方もいらっしゃいます。
太りやすい、疲れやすい、イライラするなどの症状がみられるのがこの時期の特徴ですが、
排卵期だからこそ、体調を整えてリラックスして過ごすことをおススメします。
このように、「最近は調子が良い!」「やる気が起きなくて身体がだるい」など、
毎日の身体や気持ちの変化は、女性ホルモンの作用や分泌量によって、さまざまな症状として現れます。
このホルモンの分泌量が、月経周期をコントロールしています。
25〜36日が正常周期と言われる、月経周期のサイクルとホルモンの関係は下記のとおりです。
①月経
エストロゲンとプロゲステロンの分泌量が減少して起こる。
妊娠が成立せず、厚くなった子宮内膜が剥がれ落ち、出血として体外に排出される時期。
②卵胞期
黄体形成ホルモンの分泌がピークに達するまでの期間であり、卵胞の発達がみられる。
この時期の排卵直前に、エストロゲンの分泌量がピークに達する。
③排卵期
最も発育した卵胞から卵子が排出する時期のこと。
徐々に低下したエストロゲンの分泌量は排卵後に上昇する。
プロゲステロンの分泌も同様に排卵後にピークを迎える。
④黄体期
その後、卵胞が黄体に変化する期間。
この時期に、授精が成立しなければ、プロゲステロンの分泌は減少する。
月経周期の特徴を理解することで、穏やかに過ごすことができるかもしれません。
「エストロゲン」と「プロゲステロン」は抗ストレスホルモンと共にステロイドホルモンとされています。
ストレスが強い時期には身体がストレスに負けないように、抗ストレスホルモンが分泌されます。
ステロイドホルモンは抗ストレスに働くため、その期間は女性ホルモンの分泌量が減少し、
ホルモンバランスの乱れに繋がります。
その結果、サイクルは崩れ、月経不順になるということです。
ストレスがホルモンバランスを乱しているようですね。
このように、ホルモンの影響を受けやすい私たちの身体ですが、
時期や症状を知っておくことで、新しいことを始めるタイミングや、
リラックスして過ごす期間をコントロールすることができるのではないでしょうか。
まずは、ご自身の月経周期を知ることから始めてみてはいかがですか。
最後までお読みいただきありがとうございました✨
ウーマンズヘルスケア研究会
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