妊婦と梅干しの関係

妊娠中、つわりに悩まされる女性は少なくありません。

 

しかし、「梅干しはつわりに効く」や「つわりが辛いときでも梅干しだけは食べれた」という話をよく聞きます。

 

なぜ、梅干しを求める方が多いのでしょう。

 

梅干しに含まれる栄養素と関係がありそうです。

 

では一体、梅干しにはどのような栄養素が含まれるのでしょうか。

 

・クエン酸

老廃物を体外へ排泄してくれる作用により、疲労回復の効果があります。

そのため、つわりだけでなく、家事や仕事で忙しい妊娠期間中にも助けてくれる役割を果たします。

 

それ以外にも、骨形成には欠かせないカルシウムの吸収率を高めてくれる効果がありますので、

胎児の成長を手助けしてくれますね。

 

そして「つわりで食欲がない」という経験をされた方は多いでしょう。

食欲不振の妊婦さんを救ってくれるものとして、唾液分泌を促進し、食欲が増す効果をもたらします。

「食欲がない」と思っていても「少し食べれるかも」と感じる方が増えるのではないでしょうか。

 

・食物繊維

腸内で便を軟らかくし、排便を促します。

腸内環境を整え、便秘予防の効果があります。

 

妊娠中はホルモンの影響や胎児の成長で便秘を経験される方も多く、

そんな中で食物繊維は便秘を予防する強い味方となります。

 

・カリウム

腎臓の老廃物を尿に排泄する働きがあります。

カリウムは、摂り過ぎた塩分を水分とともに体外へ排泄しますので、

浮腫みやすい妊娠期間に摂取したい栄養素です。

 

筋緊張を調整して収縮と弛緩を上手く保つ作用もあり、

「足が攣りやすい」という妊婦さんには特に必要な栄養素と言えるでしょう。

 

・ナトリウム

消化液の分泌を助ける役割をはたします。

胃や腸の吸収を補助するため、ナトリウムが不足するとつわりが悪化しやすくなります。

 

また、カリウムと同様に筋緊張を調整し、収縮と弛緩を正常に保つ働きをします。

 

このように、梅干しには妊婦を助ける栄養素が多く含まれていますので、

妊娠中やつわりが辛い時期には、身体が梅干しを欲しているのかもしれませんね。

 

梅干しには塩分が多く含まれるため、妊娠高血圧症候群などのリスクを考えて、

「妊娠中の摂取は大丈夫なのか」と不安になる方もいらっしゃいます。

 

そこで、梅干しと塩分摂取についてお話します。

 

まず、1日の塩分摂取量です。

「日本人の食事摂取基準」によると女性の1日の摂取量は7g未満が目安とされています。

 

大きさにもよりますが、梅干し1個に含まれる食塩は約2g程度。

食事では、他の料理でも塩分を摂取するかと思いますが、

過剰に摂取しなければ問題ない量だと言えます。

 

しかし、つわりで辛い期間には、食べられるものだけを

ついつい食べ過ぎてしまうため、梅干しの摂取量も増えるかもしれません。

 

そんなときには減塩のものを選ぶと良いでしょう。

なかには無塩のものもありますので、塩分が気になる方にはおすすめします。

 

梅干しをはじめ、他の食事でも塩分を摂り過ぎてしまったと感じた場合には

水分摂取も効果的です。水を飲むことで血液中の塩分濃度を抑えることができます。

 

無理に塩分を制限する必要はありませんが、

摂取し過ぎた場合には、上記のようなちょっとした工夫が必要です。

 

塩分の過剰摂取に注意すれば、梅干しには疲労回復や便秘対策など

妊娠中のトラブルから救ってくれる栄養素が多く含まれています。

 

今回お話しした、食事のストレスや辛いつわりを乗り切る対策。

これらが妊娠中の不安を少しでも和らげるきっかけとなれば、私たちはうれしく思います。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました

 

 

 

  

ウーマンズヘルスケア研究会

 

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