ハイハイは重要なの?

ハイハイは四つん這いから2足歩行への移行時期であり赤ちゃんの発達において重要な成長過程となります。

 

しかし他の手段を使うことでハイハイをしなかったりハイハイの時期が短い赤ちゃんもいるため

必ずしなければならない動作というわけではありません。

 

ハイハイではどのような動作を行い、機能面や精神面でどのような影響があるのか

知っていることで成長段階に応じて赤ちゃんをサポートできるのではないでしょうか。

 

ハイハイは平均的に生後8〜10ヶ月頃からはじまるといわれているようですが

個人差が大きいため早い方が良い、遅いと良くないということはありません。

 

アメリカの研究ではハイハイができるようになる時期が14ヶ月も差があるとの結果も出ているように、

時期ではなくそれぞれの成長にあわせてサポートしていくことが重要となります。

 

赤ちゃんは寝ている状態から寝返り、お座り、ハイハイ、つかまり立ちと成長していきますが

今回はハイハイに着目してお話したいと思います。

 

まず、ハイハイにはどんな動作が含まれるでしょうか。

四つん這い、重心移動、手足の交互動作、リーチ動作、顔をあげる動作、手足で押しながら進む動作…

 

これらの動作が出来るようになるには、手足の筋肉の発達やバランス感覚が必要であり、高度な動作となります。

また、これらを行うには首が座っていること、首や肩、背中の筋肉が成長するという発達が前提となります。

 

もしハイハイの時期が遅いと感じている場合は、

まだ首の座りや腰の座りが不十分であったり、

筋肉の発達が不十分であったりと成長過程であり焦る必要はありません。

 

私たちは、成長とともに移動手段として四つん這いのような4足での移動ではなく、2足での移動に変わっていきます。

 

2足歩行では頭の位置がほぼ垂直になるため頸部への負担は少なくなりますが、

ハイハイのような四つん這いの姿勢では頭の重さによる負担がかかりやすい状態となります。

 

そのため首や肩、腰の筋肉が必要となります。

頭の重さは成人では全体の1/10ほどですが赤ちゃんは全体の1/3ほどもあり、その分支える筋肉も必要ですね。

 

ハイハイが重要な理由としては、

1.全身の筋肉を使う

ハイハイでは全身の筋肉を使います。さらに前進するためには手足の筋肉だけでなく、体幹の筋肉も必要となってきます。

それは4点での支持から3点や2点への支持に切り替わるため安定性を保つ必要があるからです。

 

2.機能面の向上

全身運動を繰り返すことで、血流の促進につながります。血流が促されることで心肺機能が高まります。

また、移動ができるようになることで視覚、嗅覚、聴覚などを使う機会が増え脳への刺激となります。

 

沢山の情報を処理するためこれらの刺激は脳の活性化につながります。

 

2.立ち上がり、歩行につながる

ハイハイで前進する際には足の指を使い蹴って進みます。

この動作は立ち上がり、歩行にもつながります。

この時期にしっかり指を使い蹴るという動作を身につけることで

2足歩行での安定性やバランス感覚にもいい影響を与えることができます。

 

3.協応動作を行う

大人になると無意識に出来ている協応動作をハイハイにより身につけることができます。

ハイハイでは左右で違う動きをしたり、視覚的情報を確認しながら動いたりと

同時に2つのことを行う機会があるため協応動作の基盤となる動作を沢山経験することができます。

 

4.精神面への影響

赤ちゃん自身が目的に向かって進みたいという好奇心や意欲が生じることで発達を促すことができます。

また、ハイハイが出来るようになることで自らの意思で進むたい方向へ進むことができるため

好奇心や意欲を促し達成した際に満足感も得ることができます。

 

5.行動範囲の拡大

ハイハイは赤ちゃんにとって最初の移動手段となります。

行動範囲が広がることで寝ている状態や座っている状態よりも沢山の刺激を得ることができ、

新しい経験により精神面や脳の発達を促すことができます。

 

ハイハイは全身の筋肉の発達を促すだけでなく、精神的な発達にもいい影響を与える時期です。

遅い早いではなく、今どの段階なのか理解し環境づくりをすることも大切になります。

 

例えばハイハイができるスペースを確保する、近くにオモチャや興味がわくものを置いておくなど

意欲をかきたてる環境づくりを行うことです。

 

お子さんを担当されている方や友人から相談される方、

お子さんをお持ちの方は成長過程を知ることで時期に応じた成長のサポートにつながると嬉しいです。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました

 

 

 

  

ウーマンズヘルスケア研究会

 

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