妊娠中の感染症

妊娠中、気をつけておきたいことのひとつが「感染症」

 

胎児に影響を及ぼすものもいくつかあります。

 

では、どんなものがあるのでしょうか。

本日は妊娠中に感染することで、胎児に影響を与える感染症についていくつかお話をします。

 

ひとつ目は風疹。

特に妊娠初期の感染が危険になります。

初期に感染した場合、8割以上の確率で胎児に感染すると言われています。

 

胎児に感染すると白内障や緑内障などの目の疾患や心疾患、感音性難聴を起こす可能性があると言われています。

 

しかし、妊娠前にかかったり、ワクチンを受けて抗体を持っている場合や、20週以降にかかった場合は胎児への影響はほとんどありません。

そのため、抗体を持っていない家族がいる場合はワクチンを接種して、家族内での感染を予防することができます。

妊娠中のワクチン接種は出来ないため、今後妊娠の希望がある方や産後すぐに受けることが予防に繋がります。

 

二つ目にトキソプラズマです。

健康な人が感染しても症状は軽症です。

しかし、妊娠中の女性が感染すると、母子感染により、胎児に影響を与えます。

妊娠初期に母体から胎児に感染すると、流産や死産、脳内石灰化、水頭症、精神運動発達遅延などを起こすことがあります。

 

こちらは経口接種により感染します。

生肉、土壌などに潜んでいるため、妊娠中の生肉摂取は避け、野菜類はよく洗って食べることがよいでしょう。

 

また、トキソプラズマに感染した猫の糞便に潜んでいることもあるため、飼い猫やガーデニングなどには注意が必要となります。

 

三つ目に、サイトメガロウィルスがあります。

感染することにより、精神遅滞や難聴などの症状を引き起こすことがありますが、新生児に重症化する確率は高くありません。

既に感染し、免疫を持っている方も多いですが、妊娠して初めて感染すると、3〜5割の方が母子感染すると言われています。

 

また、乳幼児から感染することが多いと言われています。

兄弟がいる場合にはオムツ交換後や唾液を拭いた後には綺麗に手洗いをして、感染を防ぎましょう。

また、食べ物や飲み物を子供と共有しないことが予防に繋がります。

 

その他、伝染性紅斑に胎児が胎内で感染すると、高度の貧血から全身の浮腫、心不全を起こすと言われています。

こちらも家族内での感染が多いため、家庭内に感染者がいる場合はマスクや手洗いなどで感染防止をしましょう。

 

このように、感染症の中でも胎児に影響を与えるものも多くあります。

そのため、ワクチン接種や家庭内での感染を防ぐことが可能です。

 

自分自身、そして家族で感染症対策を心がけながら過ごしましょう。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました

 

 

 

  

ウーマンズヘルスケア研究会

 

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