インナーユニットとは?

今回は、勉強会やトレーニングのなかでよく耳にするインナーユニットについてお話したいと思います。

インナーユニットよりコアの方がTVや雑誌などで一般的に耳にし、目にする機会が多いと思います。
インナーユニットとはコアともいわれ、体幹の腹部にあたるところをいいます。

インナーユニットとは
深層にある筋肉のことです。


呼吸や姿勢保持など日常生活で当たり前に関わっているだけでなく、妊娠・出産など女性特有のからだの変化にも大きく影響します。
また、動作開始時に働くためアスリートやスポーツをやっている方のパフォーマンスにも関連しており、幅広い分野で注目されています。

 


構成されるもの
インナーユニットは、下記の4つの筋肉で構成されています。
・横隔膜
・腹横筋
・多裂筋
・骨盤底筋群

この4つの筋肉はそれぞれ働くのではなく、4つが連動して働きます。

 


働き
インナーユニットの働きとしては、
姿勢保持
内臓の保護
安定化
予備動作
などがあります。

姿勢保持
インナーユニットは4つの筋肉で上部、下部、腹側、背側を一つのユニットとしてかたちどっており、姿勢の変化に応じた調整や保持をする働きがあります。
インナーユニットが弱くなることで姿勢が崩れ、腰痛や肩こりを引き起こしてしまいます。

内臓の保護
腹部には沢山の臓器がありますが、肋骨のように骨で守られていません。
インナーユニットが働くことで腹部内圧をあげ、骨盤帯や腰椎の安定性を助けるだけでなく内臓も守っています。

安定化
上記でも書いたように、腹部内圧を高めることで骨盤帯や腰椎を安定させています。

予備動作
動作開始時に働くことで、円滑で安定した動きをすることができます。
例えば目の前のコップに手を伸ばす時、
手を伸ばすという動作を開始する前に一番最初にインナーユニットが働きます。


インナーユニットが働き、腹部内圧が高まることで体幹が安定し、手足が動きます。
これは、スポーツのパフォーマンスにも関連しますね。

4つの筋肉それぞれの働きについて

・横隔膜
インナーユニットの上部にあたります。呼吸では吸気時に横隔膜が下がることで肺が膨らみやすくなり、呼気時に上にあがり肺の空気を出すのを助けます。

・腹横筋
インナーユニットの腹側にあたる筋で、コルセットとしての役割をもち、腹部内圧を維持します。呼吸の際にも働いています。
また、動作時に一番最初に働く筋です。

妊娠経験のある方は、腹横筋が伸ばされ凹ます方向に力を入れない為弱くなりやすいです。また、帝王切開をされた方は腹横筋を切開しており収縮が入りにくくなります。

・多裂筋
インナーユニットの背側にあたる筋です。
頚椎から仙骨まで骨一つ一つを支え、安定させることで特に姿勢に関与しています。
骨盤底筋群とも協働して働くことで骨盤帯の安定性にも関与しています。

・骨盤底筋群
インナーユニットの下部にあたる筋です。
骨盤底筋群は、骨盤底をハンモック状に支えています。
表在筋群、会陰膜、骨盤隔膜に分けられます。
骨盤底筋群は、内臓の保持、骨盤帯の安定性、生殖器や排泄にも関与しています。
尿失禁とも関与しています。

このようにどの分野にも関連するインナーユニット。
インナーユニットの機能を高めるメリットは沢山ありますね。
日々の姿勢や呼吸など意識一つで働き方がかわってきます。

これを機会にインナーユニットに着目してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました

 

 

 

  

ウーマンズヘルスケア研究会

 

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