気になる産前産後のお悩み『頻尿・尿失禁』
特に、妊娠後期から産後にかけて多くの女性が経験すると言われています。
妊娠中は胎盤から産生される抗利尿ホルモン(バソプレッシン)分解酵素などが関連し、バソプレッシンのクリアランスが妊娠前に比べ、4~6倍に亢進しているそうです。
そのため、1日の尿量は増加傾向にあります。
更に妊娠に伴い日々増大していく子宮。
子宮の前方に位置する膀胱は大きくなった子宮に圧迫され、膀胱内圧は上昇し、また、膀胱の容量も低下します。
膀胱にかかる圧力は妊娠後期には妊娠前の2倍になると言われています。
また、妊娠時には循環血流量も増加するため、排泄される水分量も増加します。
このような理由から頻尿になりやすくなります。
そして、妊娠後期は多くの方に腹圧性尿失禁がみられます。
くしゃみをしたりなどのタイミングで尿失禁を経験する方も多くいらっしゃいます。
原因としては、大きく成長した子宮の骨盤底筋群への圧迫が尿道周囲への圧伝達を低下させます。
そのことにより、膀胱内圧が上昇することで、尿道閉鎖圧を膀胱内圧が上回る為に起こります。
更に、尿道括約筋や骨盤底筋群の筋力低下により、咳やくしゃみなどで腹圧がかかることで尿失禁がみられます。
これらは産後、時間が経過することで改善していきますが、閉経後に筋力低下が原因で再発することもあります。
その為、尿道括約筋や骨盤底筋群などのエクササイズを行うことで予防・改善がみられます。
デリケートな時期だからこそ、少しでも悩みが解決できると良いですね。
最後までお読みいただきありがとうございました✨
ウーマンズヘルスケア研究会
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