リンパ浮腫って?

 

 

今回は浮腫の中でもリンパ浮腫についてお話します。

 

まず浮腫には、うっ血性心不全や腎疾患などで起こる全身性浮腫とリンパや静脈性、麻痺性などの局所性浮腫があります。

 

 

リンパ浮腫は局所性浮腫に分類されます。

 

 

またリンパ浮腫は原発性、続発性に分けられます。

 

 

 

 

国際リンパ学会によると、

 

リンパ浮腫とは、

「リンパの運送障害に組織間質内の細胞性蛋白処理能力不全が加わって、高蛋白性の組織間液が貯留した結果起きる臓器や組織の腫脹」

とされています。

 

 

治療としては、複合的理学療法(下記4つ)や、それに日常生活指導と自己管理を併せた複合的治療が推奨されています。

 

 

複合的理学療法とは

 

1.スキンケア

 

2.用手的リンパドレナージ

 

3.圧迫療法

 

4.圧迫下での運動療法

 

4つです。

 

 

 

 

合併症としては蜂窩織炎や急性皮膚炎、白癬症などがあります。

 

 

これらは細菌の侵入により炎症反応として起こり、リンパ浮腫の増悪の要因と

なるとともに発症することで廃用症候群を引き起こす可能性があります。

 

 

予防のためにも炎症所見や熱発、皮膚状態のチェックなど自己管理が重要となります。

 

 

リンパ浮腫が起こるということは、

本来所属していたリンパ節が機能不全となっているため、

ドレナージでは機能が正常なリンパ節へと流していきます。

 

 

 

その効果を維持するためにも圧迫療法は重要となってきます。

 

圧迫療法では弾性ストッキングや弾性包帯などを使用します。

 

 

ドレナージの禁忌としては、

 

急性炎症

 

新しい血栓などの急性疾患

 

心性浮腫・心不全

 

悪性腫瘍による浮腫

 

などがあげられます。

 

 

相対的禁忌には、部位にもよりますが、妊婦、低血圧、甲状腺機能障害などがあげられます。

 

 

ドレナージにも適応と禁忌があり、その人に本当に必要な方法を選択する必要があります。

そのため医療従事者の知識と適切な指導が重要です。

 

 

 

リンパ浮腫は完治が難しく長く付き合いとなるため、最終的には自己管理が出来るようサポートしていきたいですね。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました

 

 

 

ウーマンズヘルスケア研究会

 

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