妊娠後の意外な痛み

妊娠中お腹が大きくなるにつれ、変化する身体に痛みが出現される方もいらっしゃいます。

 

 

その中でも今回は『お尻や太ももの痛み』についてお話しします。

 

 

お尻や太ももの痛みは妊娠中期頃からよくみられるようです。

 

この時期は急激に胎児の体重が増加します。

 

妊娠6ヶ月頃の胎児の体重は約350gですが、7ヶ月頃には約1000gまで成長します。

 

グレープフルーツ程度の大きさだった子宮も、メロン程の大きさにまでなるそうです。

 

 

 

 

このような胎児の成長に伴い、段々と腹部の膨隆も目立ち、身体重心は前方へ移動します。

そこに釣り合いをとるために体幹後傾の姿勢をとり、腰椎前弯、股関節伸展位になります。

 

 

実はこの姿勢が痛みを引き起こしています。

 

 

 

 

立位姿勢では既に股関節伸展筋の活動が高まっていますが、歩行などの動作によって更に伸展筋力が求められます。

 

また、出産に向けて不安定になっている骨盤帯をサポートするためにも筋活動は高まっています。

 

これらにより、股関節伸展筋群の過剰収縮が起こり、痛みが発生してくるのです。

 

 

 

 

この過剰収縮している筋をストレッチすることで、痛みを和らげてくれます。

 

また、妊娠前からしっかりと下肢の柔軟性を確保することや筋力を向上することも大切です。

 

 

 

 

胎児の成長と共に変化する姿勢は自然なことです。

 

 

しかし、自然な変化で発症する痛みは「仕方ない」と考えるのではなく、

日常の過ごし方を変えることで対策することができます。

 

 

 

痛みに悩まされず、リラックスした妊娠生活を楽しみたいですね。



 

最後までお読みいただきありがとうございました✨

 

 

 

ウーマンズヘルスケア研究会[WHCS]

 

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