産後は、育児に家事と大忙し。
産前よりも動いてるはずなのに、体型が戻らないということがよくありますね。
妊娠中は胎児の出産に向けて、ホルモン分泌が促進され、関節の柔軟性を増し、骨盤は徐々に開いていきます。
そして開いた骨盤は産後すぐに戻るのではなく、時間をかけて徐々に元の状態へ戻っていきます。
産後、妊娠前の身体に戻るまでの期間は6~8週間と言われ、これを「産褥期」と呼びます。
産褥期であっても、育児や家事、やるべきことが沢山あり、無理な姿勢を続けることも多いと思います。
骨盤帯が開いている時期に無理な姿勢を繰り返し続けると、骨盤帯が歪んだ状態になってしまいます。
その歪んだ骨盤帯が、緩んだ腹部の原因になることがあるのです。
骨盤帯が歪んだままの状態であれば、骨盤帯に付着する筋の筋出力が低下します。
筋出力が低下すると、それらの筋群は筋力を発揮できない状態になりますね。
気になるウエスト周囲の腹直筋、腹横筋、内外腹斜筋の腹筋群も骨盤帯に付着する筋に含まれます。
これらの筋出力が低下すると内臓が前下方にずれてきて、
お腹がぽっこりして見えることがあります。
また、これらの筋活動が低下し、更に基礎代謝も下がります。
その結果、筋活動が低下した下腹部にはしっかり脂肪が蓄積され、お腹が戻らなくなってしまいます。
「妊娠前の体型に戻したい!」と一生懸命運動される方もいらっしゃいますが、
産後の骨盤帯のケアも重要なポイントとなってきますよね。
ウーマンズヘルスケア研究会